福祉の仕事で接することになるのは、高齢者と障がい者、児童そして生活困窮者である。福祉関係の職種としては大まかに分けて、介護職、保育、相談援助、看護やリハビリ関係、栄養士や調理師、運営や管理に携わる仕事の6つの分野がある。

そして各自治体ごとに行政と社会福祉協議会があり、地域内の窓口となって相談に乗り、行政は公的な機関への連絡や橋渡しをしている。一方、社会福祉協議会は行政と連携を取りながら、地域内の民間の福祉関連事業と連携し、民間の福祉事業をサポートしたり相談者に民間の福祉施設などとの橋渡しを行ったりしている。

福祉とは、高齢や障がいによって自立した生活ができない人の支援、乳幼児や児童の健全な生活の支援、生活困窮者の生活支援といった、日常生活に困っている人のサポートをする仕事を指している。上記の人たちは社会的弱者ともいわれ、福祉関係者は自力で生活ができない人たちが少しでも健全で快適な日々が送れるよう、さまざまな取り組みを実施している。

もし福祉関係の仕事に就きたいのなら、サポートする人たちに対する専門知識が必要になってくる。例えば高齢者を対象とする介護職に就きたいのなら、高齢者の多くが抱える身体的な悩みの実情、そして実践的にどんなサポートをすればよいのかといった点を学ぶことが求められる。

また子どもを相手とする児童福祉施設のスタッフになりたいのなら、各年齢における発達段階や特徴などを把握し、それに見合ったサポートに関する知識が求められる。

一言に福祉と言っても、様々な職種がある。そのため、自分がどんな人を支えたいのか、どんなことにやりがいを感じるのかを一度分析して、職先を検討するといいだろう。また様々な職種がある分、福祉の理念や職場の実態をきちんと把握した上で行動に移した方がいい。